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出会い系体験談~秘密の調教日記~
第9章 カイ(年齢不明)

「鍵貸して。俺が運転する」

 そう言われ、あたしは車の鍵を渡した。そういえば、行きつけのホテルがあるって言ってたっけ。
 運転を任せると、意外にも安全運転だった。

「あさみはどんな体位が好き?」
「……あさみ?」
 つい睨み付けてしまう。

「あ、あさみじゃなくて本名のがいい?」
「どちらでも」
「で、体位は?」
「……黙秘権」
「じゃあ触られて気持ちいいところ」
「…………」
「縛られたりとか好き?」
「どちらかというと縛る方が」
「ああ、そっちの嗜好だった、忘れてた」

 圭介は軽く笑った。

「おまえの嗜好とずれてたとしても、今日は楽しませてやるよ? セックスなんてただのスポーツだ」
「スポーツ?」
「普段のしがらみやらストレスやら全部吹っ飛ばして、スッキリさせてやるから、任せとけ」

 怪しいグッズか何かの販売員みたいな顔で、圭介が頷く。
 ちょうど信号だった。ふいに圭介があたしの耳に唇を寄せ、ぺろりと舐めてくる。
 不意打ちに、ぞくりとした。

「今までの四人とは比べものにならないくらい、気持ちよくしてやるから待っとけ」

 その声に、あそこから蜜が溢れる感触があった。
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