この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ハツコイ♥アゲイン
第13章 “ ずっと傍にいる ”
「……はは。
なんだよ、その顔」
苦笑する陽向の左手が、私の頬を包む。
胸がキュンキュン苦しくて爆発しそうだ。
膝もリアルに震えてる。
「お嬢様のお望み通り、真正面からフラれました」
「……!!」
「後腐れなく、サッパリスッキリ終わったから
未練も心残りも一切ありません」
「……」
「空っぽ」
本来1番聞きたかったであろう結果を、教えてくれて
ずごくホッとしているんだけど
……誰もいなくなったその心に
今だけは
飛び込む余地があると思っていいのだろうか。
「入ってくれば?」
「!!」
「ガラ空きだぜ」
ま、ま、また勝手に心を読まれた!!
いや、私声に出てたか!?
怖い。怖すぎる……
「あ、あの、えっと…」
「ん?」
「……っ それなら……」
「それなら?」
もう片方の手にも、頬を撫でられて
もう何もかもがギリギリなのに
「改めて、私が立候補してもいい…」
「いいに決まってんだろ」
見たことのない、真剣な表情と
いつも以上に色気のある一声
「お前しかいねぇよ」

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


