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ハツコイ♥アゲイン
第7章 惚れない理由が無い
甘いドリンクを頼むなんて、予想外でびっくりしたけど
そういえば付き合っていた時のデートで、私と一緒に炭酸とか飲んでたかも。
朝も苦手だった気がする。
その証拠に、右側の髪がちょっとだけハネてる。
……ヤバイ、可愛い。
顔が超絶かっこいいから、ギャップで余計に殺られる。
『お待たせしました!』
『あぁ』
『ちゃんと零さないように垂直に持ってね!
最後まで飲んでね!』
『ガキか俺は』
『いってらっしゃい、気を付けて!』
『・・・なんかお前、テンションが居酒屋みてぇなんだけど。
いいのかそれで』
月曜日の朝、テイクアウトの陽向と会話をしたのはたったの3分。
それでも過去最高潮に上がりっぱなしだったから
こんなのが毎日続いたらどうなってしまうんだろうって思ったけど
……毎朝来てくれるっていう約束は、勝手な私の思い込みだったらしい。
火曜日は来なくて
水曜日に来て
昨日の木曜はまた来なくなったから
「1日放置プレイなのか……
……!」
お客様の列が途切れて、思わずそう呟いた瞬間に
入口の自動ドアが開いた。

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