この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ハツコイ♥アゲイン
第6章 魔法の言葉

大きく心臓が跳ねて、息が止まった。
「………っ///」
触れられた場所が火傷したように熱い。
「あー駄目だな、やっぱり」
「~~~っ」
「大概俺も細い方なんだけど。ぶっかぶか」
ベルトを広げて、時計を私の右腕に通して
陽向が体を近付けたから、ますます呼吸が整わない。
か、かかか会話……っ!!
「じ、自分を好きになれって言われても!
そんなラクしてばかりじゃ何も…」
「あのな、誰が好き勝手していいっつったよ。
自分を好きになる努力をしろって言ったんだ」
「私さんっざん楽しんできたもの!
学生の時なんて馬鹿なことばっかりしてたし!」
「……人の話聞いてるか?」
何をどう細工してるのか分からないけど
時計を触りながら、陽向の視線は私の手に落ちたままだ。

