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ハツコイ♥アゲイン
第6章 魔法の言葉

大きく心臓が跳ねて、息が止まった。


「………っ///」


触れられた場所が火傷したように熱い。


「あー駄目だな、やっぱり」

「~~~っ」

「大概俺も細い方なんだけど。ぶっかぶか」


ベルトを広げて、時計を私の右腕に通して
陽向が体を近付けたから、ますます呼吸が整わない。

か、かかか会話……っ!!


「じ、自分を好きになれって言われても!
そんなラクしてばかりじゃ何も…」

「あのな、誰が好き勝手していいっつったよ。
自分を好きになる努力をしろって言ったんだ」

「私さんっざん楽しんできたもの!
学生の時なんて馬鹿なことばっかりしてたし!」

「……人の話聞いてるか?」


何をどう細工してるのか分からないけど
時計を触りながら、陽向の視線は私の手に落ちたままだ。


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