この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
×アリエナイカノジョ×
第5章 カノジョたちの一コマ
「…でさぁ、この前はねぇ………」
「だから言ったろぉ」
なんだ、この状況。
折角だからと、四人でファミレスに来ている。
向かいに美穂ちゃんと土佐くんが並んで、話に華が咲いている。
二人は幼馴染みだった事が判明した。
だったら、仲が良いのも頷ける。
「………」
チラッと横を見れば、俯き気味に赤い顔を伏せた儘の薄井くん。
熱は大丈夫なんだろか。
「あ、いや…熱は………」
訊いてみても、更に顔を赤らめて口籠もるだけ。
大丈夫なら良いんだけど会話が続かない。
「だからいつも言ってるでしょぉっ」
「分かった…分かったからっ」
「………」
「…ズズゥッ………」
テーブルを挟んで対照的な二人組が二つ。
何であの二人はくっつかないんだろ。
そう思わずにはいられない。
「…ズッ…ズズズズズゥッ……」
オレンジジュースが無くなった。
お代わりしてこよう。
―――――――――
―――――
――

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


