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×アリエナイカノジョ×
第3章 ホントの一コマ
「と言うか、いいの?」
「何が?」
殴った儘で、放置してきている。
伸びた男子の下から、脚が二本伸びてた気がする。
「……ああ言うのはほっとけば良いのよっ」
ちょっと狼狽えた様子を見せた。
「……見なかった事にすれば良いね」
一回のパンチで二人を倒す女美穂。
恐るべし剛腕。
「………紗英?」
「ゴメンナサイ」
心無し、眼光まで鋭くなってる気がする。
今なら眼力だけで人も殺せそうな感じ。
「紗英ちゃん? ちょっと付き合って貰おうかしら………?」
「にぇぇぇっ!?」
ガシッと肩を掴まれた。
もう、ヤバい。
美穂ちゃんの目が、マジだと物語っている。
この儘だとヤられる。
正確には、殺られかねない。
必死になって、美穂ちゃんの手を振り解いた。
振り返る事も無く、一目散にダッシュした。
おっぱいが揺れて根元が痛い。
スカートが捲れて、お尻が出てるかもしれない。
でも、立ち止まったらヤられる。
気付いたら、校舎の裏に来ていた。

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