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第7章 トマドイの一コマ

　
「お、おい…聞いたか？」

「聞いたけど…マジかよ？」

「俺もホントかどうか分からねぇけどさぁ」

「あ、あたし見たかも」

「アタシもチラッと見掛けたかも」

「マジで？」

「んじゃ、ホントなのかよ」

「遠かったから確信は無いんだけどねぇ」

「あたしも…人違いかもしれないし…」

「俺らが見たら分かったかもしれないけどなぁ」

「でも、今までこんな話も噂も無かったのに………」

「だよねぇ。いきなり出て来たけど………」

「信憑性は無いけどさぁ」

「そうそう。俺らからしたら、もしかしたらってあるじゃん？」

「ばっからしい」

「ホントっ。どーして男ってヤツは…」

「だよねぇ。こーやって目の前にいい女が居るってのにさぁ」

「はんっ。お前らのような貧相な体じゃぁ」

「そうそう。俺らにはやっぱりこう………」

「アンタら言ってくれるじゃんっ」

「あたし達がそんなに貧相に見えるぅ？」

「異論があるなら受けて立つぞ？」

「こっちこそっ」


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