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親友が襲われまして・・・・
第6章 弱点
「・・・・・」

「僕は、生徒全員のことを知り、理解し、助けることが生徒会の仕事だと思っているんだ。でも、ね・・・規則を破るのはよろしくないかな」

「・・・話が見えない」

「伊修院、だよね?君を犯したの。場所は体育倉庫・・・いや、君は部活やってないから・・・・君はそこで拳を振るったんだ。君があそこにいたってことは、江口だね。彼女が伊修院、もしくは誰かに乱暴されて、君が血で染めたってとこ?」

「出任せ。私も遙も、そこに居たって何で断言できる?ただ、体育倉庫で誰か怪我しただけだろ」

美恵は拓也を見上げ、目を強く睨みつける。

拓也は続ける。

「血液が一致したよ。跳び箱の血と、江口の血が」

「は?」

「簡単に調べただけだよ。僕はもともと江口の血液ぐらい知っているし」

「なんっ・・・」

「それにね、相川。君に自覚は無いかもしれないけど、君、話の核心を突かれたりすると、相手の目を睨み付ける癖があるんだよ」



美恵は知らなかった。
自分の癖を。
自分が彼を見くびりすぎていたことを。
そして・・・・


「君、今日はちゃんとした下着をつけているみたいだね。ブレザーでいくら隠そうとしても無駄だよ。立派なのはすぐ分かるよ。今の時点では僕と伊修院ぐらい?」



彼は生徒を観察するあまり、ほぼストーカーと化していたことを。
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