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第1章 崩壊の足音

運動神経の良さ、いざという時の判断力、何者にも怯まない態度、強い自我、誰にも負けない強さ・・・・・。

そしてスタイル。

豊満な胸、キュッと締まったウエスト、形のいいヒップ、スラリと伸びた手脚・・・・・・。


クールな顔も遙は持っていない。



「さ・・・触っていい・・・？」

「え・・・まぁ、いいけど」


少々のくすぐったさを感じながら、了承した美恵の胸を、遙は飛びつくように触りだす。


「む・・・・柔らかい・・・」

「・・・・」


「ね、前も聞いたけど・・・何でサラシなの？」

美恵は普段、素肌の上に直接サラシを巻き、胸を固定している。


マスクも着用し、顔もよく見えないようにしている。そのせいか、彼女の美貌を知る者は少ない。